「僕、ウォンバットと旅に出る。」ライナーノーツその3〜曲作り開始〜

今回、ノートとiPadを並べてギターで曲作りを進めました。
奥さんに聴いてもらったりしてぽつぽつとスタートです。
隅っこの方で、ウォンバットも聴いていましたよ。
なんだか昔の4トラックでの録音みたいでとっても楽しい冒険です。しかしiPadのガレージバンドは便利だったなー。今回のアルバムでもこの時の曲作りで作った音源が一部残っています。どの音かわかるかなー。

さてさて、曲作りが進み、いよいよレコーディングとなるわけですが、今回は一人での作業ですのでここでどんな方向性にアルバムを持ってゆくのかを決めなければなりません。曲を集めただけではなくて「アルバム」を作るのですから。

箱庭の枠を決めるようなものです。例えば「弾き語りアルバム」というくくりもあります。ハモニカとギターと声で完結するアルバム。なかなか良さそうです!でも以前にもやったこともあるし、新しい試みでなければ「挑戦」になりません。「挑戦」でなければ、あのストリートの頃のヒリヒリとするような緊張感は戻ってこないと思ったのです。

そんな時、ふと以前にライブのお手伝いをさせていただいた敬愛するキーボーディストでありギタリストのK氏からお聴きした話を思い出しました。

「あのね!アルバムの作り方は色々あるんだよ!例えば、タイトルから先に決めちゃう人もいる。その時のファッションで全てを決める人もいる。アーティストのTさんなんて、アルバムのアートワーク、そう!ジャケットデザインを先に作ってしまって、そのイメージから曲を作ったりしたよ!」

まさか、20年近く経って、この言葉をこんなにもはっきりと思い出すなんて。

そうだ!ジャケットから先に作ってみてはどうだろう。

今回のアルバムの音源は一人で作ろうと思っていましたが、アートワークは他の人からの刺激があると面白いのでは?と思ったのです。

そこで、早速出来上がりつつあった曲のいくつかの詩をプリントアウトし、旧知のイラストレーターasacoさんに託すことにしたのです。

そして、返ってきたデザインが今回使わせていただいたジャケット。

僕の詩に時の流れと風景を取り込んでくれました。

そして、星空に浮かぶイメージたちは「歌詞にファンタジーを感じたから」とのメッセージをいただきました。

確かに、「ウォンバット」や「イワナ」が出てきたりと、自分の中ではリアルと感じている音楽も、相手に伝わる時にはファンタジーなのだと理解できました。

新たな発見です。
「僕はファンタジーを歌っていたのだ」

この予想外の「ファンタジー」という言葉により、アルバムのサウンドも決定しました。
当然、選曲もきまり、アルバムタイトルも「僕、ウォンバットと旅に出る。」に決定したのです。

さぁ、続いてはなぜ、このような詩が生まれてきたのか。そんなお話をしたいと思います。
ではその時まで、アルバムのアートワークからファンタジーを感じていただければと思います!

アルバム「僕、ウォンバットと旅に出る。」の詳細はこちら!


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